サイケデリックでも生きてゆける 奇妙で愉快な感じでね ヽ(*´▽)ノ♪
来年は雪が降る季節に来るよ
去年、病室から出るとき
僕はそう言った
今年、11月半ばではあるけど

雪は降らなかった
みぞれがパラパラ降っていた
去年まではなんとか
会話は出来た。今年は

酸素マスクをしていた
ほとんど会話は出来なかった
病室に入ると
一人の老婆があんの傍らに

あんのお母さんだった
朗らかな顔つきの方
「星の数だけ自分はいる」
かつてあんはそう言った

毎年のように花を買い病室へ
その日、聞き取れた言葉
(ウタゲ)
(おはなみせて)

(サンキュー)
(さむい)
笑ったときは目で分かる
同時に苦しく悲しいときも

意識は明瞭なまま
全ての身体が動かない
今はもうモルヒネを射ち
痛みの軽減をするしかなく

あんには14歳の娘がいる
…もういいだろう
大勢を楽しませてきた彼女が
なぜこんなカルマを

背負わなければいけないのか
これまで大勢を
喜ばせてきた彼女が
今世でなぜこんな苦痛を

与えられなければいけないのか
もういいだろう
もう楽にさせてほしい
もし来年、きみが生存していたら

会いにゆくよ
そしてもう十分過ぎるほど
きみは苦しんだ
きみの母親も娘も

星の数だけ
降り注ぐ雨粒の数だけ
自分はいる
きみの世界は

たくさんの僕の中

プロフィール
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遊鬼ウタゲ
性別:
男性
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