狂っているぐらい普通

今年、五月に帰国した
冒険野郎。帰国する度に
いちいち僕に会いに来る
嫌ではないけど

奴は歩くインターネット
六月に奴は再び
川崎にやって来た
その日は僕の部屋で

朝までアホみたいに飲み
奴は川崎に暫し
住み着くらしく
昼過ぎに

役所や銀行や不動産、および
AIDS検診に向かった
僕は日暮れ前に起きて
新宿でのライヴのリハへ

ライヴ後、朝まで新宿で
飲み歩き帰宅
その日まで奴は
僕の部屋に滞在

眠っているから
ゆっくりドアを開けた
部屋に入ると
眠っていた奴は

ムクリと起き上がり
「さ、飲みますかっ」
来月、奴はいったん
関西に戻り

その後、再び海外へ
あれこれあれこれ
計画を立てている
同時に僕も

あれこれあれこれ
企画を立てている
一昨日、奴は
ネットテレビに出演した

あれやらこれやら
なんか色々やっている
たぶん止まると死ぬんだろうな
サメかっ

狂っている、と感じる
レッツゴー・クレイジー！
なんとなく僕もそうだ
キチガイでもよい

聡明なヴィジョン
それが大切だ