真夜中のスーパーマーケット

午前０時過ぎに
24時間スーパーマーケット、SEIYU
買い物かごを片手に
ぷらぷらする感じが好き

野菜コーナでぷらぷらしていると
「すいません」声の方に振り向くと
金髪で作業着の兄ちゃん
「これ、キャベツですか？」

指さす先にはキャベツ
うん、キャベツだよ
「キャベツってもっと大きいかと」
携帯の画像と見比べている

キャベツは春野菜だからね
この時期になると
小ぶりになるんだよ
魚と一緒だよ

金髪の兄ちゃんは、携帯画面と
陳列せれているキャベツを眺め
何やら考えている
「彼女にキャベツ買って来てと言われ」

「これがキャベツでいいんですよね？」
うん、これがキャベツですよ
そう言って含み笑い

彼女と二人だけなら
あっちに半分のキャベツがあるから
半分のキャベツの方がいいよ
腐らすともったいないし

安いしね
「ありがとうございます！」
はい、では
その後、ワイン・コーナで

ぷらぷらしていると
金髪の兄ちゃんアゲイン
今度はワイン？
「はい、彼女に甘めの白ワインを

買って来てと言われて」
安くて美味しいのは
チリ・ワインだよ
「沢山あってどれがどれだか」

じゃあこれは？
400円ちょっとのチリの白ワイン
「安いですね！これ甘いですか？」
甘いねぇ。僕は苦手だけど

このクラスのワインなら
氷を入れて飲むのもいいよ
かち割りワインって言うんだけどね
「氷を入れてもいいんですか？」

ワインというと
お高いイメージがあるけど
自分の好みで飲めばいいだけだよ
彼女には2000円だったと言っても

バレないから笑
「ありがとうございます！」
はい、では
そんな真夜中のスーパーマーケット