夜が朽ちてしまう前に

病んでいるぐらいあたりまえ
正気でいられるぐらいなら
もうここにはいなかった
容易く命を潰しあうこの世界

太陽を一周
それを一日と呼ぶ
そして時間が派生した
時が命を奪い合う

限りあるもの
本当にそうなのかな
不老不死とかではなく
永遠は特別なものではなく

誰もが宇宙であり
奪い合う必用もなく
譲り合う必用もなく
ただ広がりゆき

あまねくゆき渡り
宇宙を越えて
そこには限りない愛に溢れ
シンフォニーに溢れ

巡り合い、触れ合い
想えばいつでもすぐ側に
形もなく流れるままに
溶け合ったり泳ぎ合ったり

静寂の彼方で
命の粒子は光り輝く
星の数ほどの自身
私はあなたであり

あなたは私であり
個の概念もなく
眩い閃光
まるで巧みな音楽のよう